CATARACT

3.治療法は?

初期においては、抗酸化成分の点眼薬で進行を遅らせることが第一の選択肢となりますが、点眼薬の効果については賛否両論です。いずれにしても、濁った水晶体をもとの透明な状態に戻す方法は残念ながら今のところありません。

視力の低下が認められ、目の疲れや不便さを感じるようになったら、手術で濁った水晶体を取り除き、人工のレンズ(眼内レンズ)を挿入することで、視力回復が可能です。 白内障手術は、現在は非常に高度でかつ安全な治療として確立され、全科の外科手術のなかでも最も多く行われている手術です。

眼内レンズの一例

眼内レンズの一例

眼内レンズは、光を目の網膜に集めるための人工のレンズ。写真のようにコンタクトレンズに腕がはえたような形をしているものが多く、素材は硬いプラスチック製のものもありますが、近年は小さく折りたたんで挿入できる柔らかいアクリル製のものが主流となっています。


手術について

近年、白内障手術の技術が進歩して、通常の場合は小切開(2〜3ミリの切開)で無縫合(縫わない)、手術時間も平均15分程度の手術となっています。麻酔も目薬の麻酔で行うため、痛みもほとんどなく、全身の疾患や高齢などの問題がなければ、日帰りの外来手術が一般的となってきています。

手術について

眼内レンズについて

取り出した水晶体(生体のレンズ)の代わりに入れる人工のレンズを「眼内レンズ」といいます。従来の眼内レンズは単焦点(ピントが一か所に合う)のものでした。近年、このレンズの開発が進み、乱視を矯正できるもの、そしてさらに、多焦点(ピントが遠近の二か所に合う)タイプが登場してきました。

単焦点のレンズの場合、たとえばレンズのピントを中間距離に合わせると、遠くと近くを見るときはメガネを使用します。多焦点のレンズでは、遠近両用メガネのように遠くにも近くにもピントが合うため、日常生活の多くをメガネなしで過ごせるメリットがあります。
ただし、多焦点の眼内レンズにもさまざまな種類があり、レンズの設計により見え方が異なります。また、多焦点眼内レンズは健康保険の適用とならないため、全額自費診療、または先進医療に認可されているレンズは混合診療となります。

※先進医療とは?・・・レンズ費用と手術費用は自費となり、前後の検査や診察、薬に保険が適用される混合診療が認められるもの。先進医療が認可されている施設において、認可されているレンズ(現在3種類)での治療に限る。