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5.手術をする時期について

白内障と診断されて、ではいつ手術をしたらよいか?がよく問題となります。医師から「患者さんが手術をしたくなったときに」と言われることもありますが、ますます迷ってしまうかもしれません。 白内障はとくに緊急を要する治療ではありませんが、視力が低下してきて生活に影響が出始めたら、手術を検討してもよいでしょう。
ご高齢の方で、手術に抵抗があり、混濁がかなり進んでほとんど失明の状態で手術を受けられることがあります。それでも手術は可能ですが、水晶体の変性が進行すると硬くなり、砕いて取り出すのが大変になります。その分、合併症の率が高くなります。また、濁りで眼底(目の奥)が見えなくなるため、眼底の病気の確認ができなくなることもリスクの一つと言えます。
運転免許証の更新ラインの視力0.7を目安として、それよりも下がってきたら手術を検討されるとよいかもしれません。

手術によるメリット

曇るように低下してきた視界が明るくなり、視力が回復することはもちろんですが、それにより「もう年だ」「何をするのもおっくうになっていた」という精神的な部分が、明るく元気になることも、白内障手術のメリットといえるでしょう。

また、最近の研究で、白内障手術をすると夜よく眠れるようになることがわかりました。昼間に光の刺激がしっかりと目から脳に入り、体内時計に良い影響を与えること。よく見えるようになり活動的になること、などがその理由として考えられます。手術後に運動を始める例もみられました。白内障手術はまさに若返りの手術でもあるといえそうです。